2010年6月23日水曜日

利用者懇談会

開館して初めての利用者懇談会を開催しました。初めてなので、なかなかうまく“懇談”という形にはなりませんでしたが、ほとんどのサークル・利用団体の方が参加され、活動の報告などもされました。
近年、自治体の財政事情から、全国的、または全県的にも公民館の有料化が進められています。その背景には「受益者負担」という考えがあります。公民館のサークルは、確かに仲間内だけでやっていれば、個人的(あるいは私的)と思われがちです。また、“生涯学習”という言葉には「個人」という概念も含まれているため、受益者負担という考えが出てくるのもやむを得ない気がします。
しかし、公民館利用団体の活動が、いわゆる「私事的な活動」でなく、いかに公共性をもった活動になっていくかは、実は公民館(職員)側に大きくかかっているのではないかと思います。公民館側がサークル活動を私事的活動ととらえてしまう前に、どうしたら公共性を持つ活動につながっていけるか、ということを利用団体の方々との関係性の中から見出していくことの方が重要ではないかと思っています。

以下に、利用者懇談会の前半に出した資料を転載します。

■松原地区公民館の概要について
(1) 松本市の公民館について
 ○ 松本市の公民館は、「生涯学習と地域福祉はより住民の方々に身近なところから」という発想のもと、
  市内のすべての地区(現在35地区)に公民館施設を設置、活動を進めています。
 ○ そのような中、松本市の公民館は地域づくり活動・住民自治活動の拠点として位置づけられてきまし
  た。近年、市町村合併などにより、地区単位での地域づくり活動がより一層重要性を増してきています
  が、そういった地区単位の地域づくりの拠点としての地区公民館の役割が、これまで以上に重要視されて
  きています。
(2) 松原地区の設立、および松原地区公民館開館の経緯(略) 
(3) 松原地区公民館活動の方針
 ○ 松原地区は新興住宅として歴史も浅いため、地区公民館では以下の方針で活動を進めています。
  ・新興住宅地である松原のコミュニケーションづくり、顔の見える関係づくりを進める
  ・10年・20年先に予想される地区の高齢会に向け、健康づくり・介護予防・地域福祉のまちづくりを進
   める
  ・牛伏寺断層隣接地区のため、災害に強いまちづくりを進める
  ・松原が故郷となる子どもたちを地域全体で育てる意識を向上するため、子ども育成・子育て支援を進め
   る
  ・地域や暮らしに根ざした地域課題解決に向けた学習を進める
  ・住民自治組織等地区関係団体の民主的な運営を支援し、協働で地域づくりの取り組む
 ○ 公民館利用団体の皆様方とも、このような方向性をともに共有したいと考えます。

今回は長く、またちょっと難しくなってしまいましたね。申し訳ありません。